何故か縁がうすい5月
子供の頃は、毎年4月中旬くらいから庭先やベランダにさまざまな種類の鯉のぼりが掲げられていましたね。埼玉に住んでいる時には、大きなお屋敷の庭なんかに巨大なポールが立っていて、3匹どころか、ゆうゆうと5~6匹も泳いでいるのを見たことがあります。私の友達の家も大きい小さいありますが軒並み飾っていたようでした。しかし我が家は・・・、正確にいうと安保家は鯉のぼりはおろか、端午の節句自体をやらないんですよ。生まれてこのかた、この記念すべき男の子のお祭りを一度も経験していないんですよね! これは、うちだけでなく栃木県上三川町を本家とする安保一族の分家すべてそうだと思われます。理由は・・・、中世~近世にかけて、戦に敗れた安保家の先祖は落武者となってどこか山の方に潜み細々と暮らしていたらしいのです。それが、ある時何らかのお祭りをしたがために見つかってしまい、一族皆殺しになったそうなのです。詳しいいきさつはわかりませんが、先祖からの言い伝えとして残っています。その後、生き延びた先祖の一人が今の本家の近くにさらに落ち延び帰農したとのこと(一部私が卒論執筆時に調べた事実も加味しておりますが)。以降、男の子のお祭りは一切禁止らしく、父親の兄弟も現在本家を継いでいる私の従兄も先祖に倣ってまったくやらなかったそうなのです。私も長男が生まれた時に一応従兄に聞いてみたところ、「まあ、そういう言い伝えがあるけど時代が時代だからね。今は別に構わないと思うよ。ただ、うちはやらないけど・・・。」 これを聞いた私もそれに倣い、庭やベランダなど外には鯉のぼりは飾らず、部屋の壁に鯉のぼりを張り付けて、家の中で静かにお祝いをしたのでした。以来12年、その一種の『しきたり』をいまだに守っているわけです。そのせいか、あるいはサラリーマンでない私があまりゴールデンウィークに出かけたことがないためか、どういうわけか知りませんが5月というのはあまり気持ちの上で盛り上がらないんですよね。今年も静かにノーマルに過ごすことになりそうです・・・。
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